メールマガジン第108号:「自動運転がなぜ日本で遅れているのか『現場力の強みと弱み』」

2019年12月05日発行

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.108

増 山 と し か ず メ ー ル マ ガ ジ ン

日本をもっと強くしなやかにしたい!

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ここ数日、寒い日と比較的穏やかな日を繰り返していましたが、ここにきて急激に気温が下がってきました。

本格的な冬の到来で気が重いですが、冬が来なければ桜は咲かず、暖かな春の喜びにも気づくことができないでしょう。
そう考えると、季節の移ろいも良いものですよね。

 

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■ 自動運転がなぜ日本で遅れているのか「現場力の強みと弱み」 ■
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出張でフランスに行って、びっくりしたことがある。

メトロ路線の一部が完全無人化しているのである。

失礼ながら、駆け込み乗車も当たり前で乗車マナーもひどい、かのパリで無人運転とは。
無人運転の路線には安全柵を設けて、二重三重のチェックの上に、今日もメトロは動いているのである。

 

そして翌日、アルストムという世界を代表する鉄道車両の製造をはじめとした鉄道関連技術会社の幹部とさまざまな議論をする機会があった。

アルストムはフランスなど欧州の高速鉄道を製造するだけでなく、最近では世界初の水素電車をドイツで商業的に走行させ、常にこの分野で先端を走っている。
実は、高速鉄道分野などでは常に日本の良きライバルでもある。

その幹部が、最近日本の鉄道会社に無人運転システムの導入を促したところ、「安全第一の鉄道で無人運転など考えられない。人間の目と耳でしっかりチェックしない限り安全は確保されない」と日本側から言われてしまった。
日本は一体どうなっているのかと質問してきたのである。

 

日本の鉄道分野は世界で最も進んだ分野だと自画自賛し、国民もそう思い込んでいる。

確かに、芸術的とまでもいえる時間の正確性などや、世界で「7分間の奇跡」とまで称される東京駅における新幹線車内清掃員の掃除技術は、日本でしか見ることができない。

 

ちなみに「7分間の奇跡」は、ハーバードビジネススクールのMBAの教科書にも掲載されていることから、日本の鉄道技術が世界に冠たるものと思い込んでいるのである。
ただ、この掲載の理由は陽の当たらないローテクの塊である清掃という作業を、制服の色を明るくして働く人にモチベーションを与えて、効率性を高めた点がその理由らしいのですが。

また、時間の正確性にしても、清掃の質の高さにしても、現場で働く人の頑張りに期待して達成されているだけのことで、現場は既に崩壊寸前であるとのこと。

パリでは、人間のやることの方がよっぽど危ないというのが常識で、いかにシステムに置き換えるかを今懸命に行っている。
人間がやることは、突発的なときの判断と、その責任を取ることであるとのこと。

 

日本の現場力が強みであるとともに弱みになっていないか。

考えさせられることしきりである。

 

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