メールマガジン第136号:「日本の国会の非常識」

2021年2月9日発行

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増山としかずの日本をもっと強くしなやかにしたい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Vol.136

 


※写真イメージは、衆議院議場です。

 

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■ 日本の国会の非常識 ■
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明治天皇が国会開設の詔を発し、1890年(明治23年)11月29日に大日本帝国憲法(明治憲法)が施行され始まった帝国議会。
その後敗戦を経て、1946年(昭和21年)11月3日に日本国憲法が公布され、衆議院と参議院の両院で構成する「国会」が規定されました。
現国会は、1947年(昭和22年)5月20日に日本国憲法に基づき、第1回国会が召集され、今年の通常国会で第204回目を迎えました。
つまり現在の日本国憲法は、帝国議会によって制定され、新憲法に基づく現国会の承認を得ていないのです。

 

日本は第二次世界大戦での敗戦により、憲法も変わり、天皇主権から国民主権に大転換しました。
その国家の枠組みである土台が大きく変わったにも関わらず、行政の方は初代内閣総理大臣に就任した伊藤博文から、現在の菅総理大臣を“第99代内閣総理大臣”と数えるように脈々と継承されています。

私は日本国憲法や政治学を学んだ際、当初この点に大いなる疑問を持ちました。
古代より歴史的な権能の変遷を経て、現在に至っている日本の天皇制に見られるように、歴史上の断絶を繰り返しながらも、かすかな糸でつなぎ合わせようとする連続性を感じて、妙な納得をしたものだと改めて思い出させるのです。

 

そんな折、今年の通常国会の冒頭を見て、奇妙な思いがまたわき起こりました。

総理が行う「施政方針演説」、外務大臣が行う「外交演説」、財務大臣が行う「財政演説」、経済財政政策担当大臣が行う「経済演説」のいわゆる「政府四演説」の後に、各党の代表からなる代表質問がなされて国会の論戦がスタートする、あの場面です。
奇妙に感じたのは、それぞれの席のポジションです。

 

総理や閣僚は正面向かって左側のいわゆる“ひな壇”に並び、演説や答弁の際は、中央の“演壇”でスピーチをするのに対し、代表して質問する国会議員は、自席から中央の演壇に出てきて、ひな壇の総理以下の閣僚と対峙して話すのでなく、閣僚と並んで、一般議員席に向かって質問をしているのです。

私の知る限り、民主主義国でこのようなポジションから政府に質問をする国はありません。

 

ではなぜなのか。

日本の国会議事堂は戦前から使われている建物で、天皇陛下が会議場中央の一番奥にある高い席から睥睨(へいげい)して、それを輔弼(ほひつ)するように内閣が天皇の右手に位置します。
質問する議員は決して天皇を批判するような行動をすることは許されず、したがって質問者は、総理以下を観ないで、議員席を観るということになったのではないかと思いはせたのです。
質問者も同士の顔を観ながら安心して自分の質問というか演説をすることができて、また、質問が行われている間に、閣僚は資料整理などをして次の準備ができるので、双方にとって重宝なポジションなのかもしれません。

 

ただ、民主主義国の日本において、国会がますます活発な「言論の府」になってほしいと思う身としては、質問者の席は閣僚席と“対峙”してもらいたい。
席替えを行ってはいかがと皆で提案しましょう。

国会や政治改革などは、こんな小さな声からスタートして具体的に変えていくべきものかもしれないと感じた次第です。
そうすれば決して双方棒読みにはならないはずです。

2月11日は「建国記念の日」です。
今一度、日本が進む道を再構築する機会としてみたいものです。

 

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