増山としかずメールマガジン「日本をもっと強くしなやかにしたい!」第34号

2017年07月10日発行

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.34

増 山 と し か ず メ ー ル マ ガ ジ ン

日本をもっと強くしなやかにしたい!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

梅雨空の下、皆さまいかがお過ごしでしょうか?各地で記録的な豪雨が降り、水害もおきています。
被害、影響のありました皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
自然が相手のこととはいえ、備えるところは備えて十分に気をつけて過ごしていきましょう。

増山としかずより、ご挨拶申し上げます。

──────────────────────
■ 外交とは ■
──────────────────────

日本での報道は、加計学園やと東京都議会議員選挙などの影に隠れて控えめですが、カタールへのサウジをはじめとする中東緒国が、6月、国交を断絶したことの影響は、日本にとって大問題です。
経済産業省で中東課長を務め、またエネルギー関連課長としてもこの地を何度も訪れた経験から解説してみましょう。

まず、カタールからは日本の石油・天然ガスの輸入の上位以内を近年常に占める日本にとってはなくてならない国なのです。
特に東日本大震災以降、天然ガスの比率が高まる中、急速にその重要性が高まってきています。その大震災のときは率先して福島復興支援ために総額80億円ものカタールフレンド基金を作り、子供たちの支援などを行ってくれた恩人でもあります。

カタールからすると日本こそが恩人で、むかし天然の真珠貝しか主要産業がないよいうな中、突然天然ガスが湧き出たのです。しかし、当時はパイプラインしか運ぶ方法がない中、日本の電力会社などのユーザーがガスを冷却して液体LNGとして運ぶビジネスを提案し、しかも長期にこれを購入することを実現してくれたのです、と。
これで、石油が当時あまり出なかったカタールが、サウジやUAEと肩を並べるまでに繁栄するきっかけをつくってくれたと特に今の年齢の高い指導者は機会あるごとに感謝してくれます。
そのカタールが今、近隣諸国からの断交で経済的に大ピンチなのです。

カタールは、食料をほぼ全量輸入に頼っていますが、その輸入先にサウジやエジプトが多く占め、また陸路で運ばれるため、断交当初は食料品の大パニックがあったようです。
またカタールが国運をかけて運営するカタール航空は、いまや、全世界をカバーし、日本からもドーハ経由で中東 アフリカそして欧州、中南米に便利に快適に行くことが出来る航空となっていましたが、近隣国からの飛行制限で、コストも上がり、また制裁国への乗り入れも禁止されて、大ピンチです。

では、なぜこんなことになったのでしょうか。

まさしく現代版村八分です。これは、他のサウジやエジプトが、この本来は政治的にも経済的にも小国であるはずのカタールが、生意気に成長しすぎたことへの嫉妬反発、しかもスンニ―派にとって不倶戴天の敵のイランと関係を深めて、経済の繁栄を築こうとすることも許せない。
もしかしたら、テロ組織の支援を資金的にもしているのではないかという強い疑いからなのです。
あたかも湾岸戦争前に、クウェートに突然イラクが進行して湾岸戦争が起こった時のクウェートに似ているとも言えます。

ただ、決定的に違う点があります。それは、アメリカです。

アメリカを含む国際情勢を見てみましょう。

イランへの融和路線をアラブ諸国に示したのはオバマ前大統領政権下時とは言え、アメリカ自身でした。それに従っていたのが、カタールであったのですが、アメリカによって梯子を外されたかたちになっているのです。

アメリカとの関係が強いカタールには米軍の唯一の空軍基地が存在しており、しかも、カタール政府からの招へいでアメリカの名だたるジョージタウンやカーネギーメロンなどの有名大学が六校も開校しています。こういう現実もあるのです。

こういう複雑な関係があることをアメリカトランプ大統領はわかっていたのでしょうか。
今回の発端は、5月に米国大領領が、最初に外遊した先を中東にして、しかもその目玉をサウジ、イスラエルにしたことに始まります。サウジとイスラエルも双方はもちろん敵対しています。しかし、米国はその双方と緊密になりたい。そうするために、共通の敵を見つけて叩く…、こういう子供の喧嘩のようになるのです、

共通の敵はイラン。それを仲良くしている仲間を村八分。これが真相です。

アメリカファーストを掲げ、しゃにむにこれまでの全ての実績を台無しにしていく米国、これによって得るものと失うものがあるでしょうが、現段階では明らかにマイナスです。

日本の外交は、和をもって貴しが、基本です。だとすると、こじれた中東の関係をどう解きほどけるかがその真価が問われています。

──────────────────────
■ メタンハイドレート ■
──────────────────────

日本近海に眠る夢のエネルギー、日本近海だけで日本の何十年分ものエネルギーが眠っているメタンハイドレート。
炭化水素がシャーベットのように深海に眠っています。

私が、JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)に勤務していた頃、愛知県沖で海中から取り出す実証事業に取り掛かりました。そして近日ついに掘削採取に成功したとのこと。めでたい事です。

資源がないことで愚かな戦争まで突き進んだ日本がついに自前のエネルギーを持ったと新聞紙上も好意的に取り上げています。しかし私自身はそこまで楽観的になれないのです。
サウジアラビアやクウェートといった資源国はその資源だけで贅沢三昧の生活をしているのを見てきた私には、これで彼らになめられないで済むという気持ちはあります。が、資源があり、掘削する技術があっても実際にとりだすかどうかは別問題です。

人類は一体いつまで地球の大地に眠る化石燃料に頼ってその営みを続けるのでしょうか。
深海の地層から大規模に取り出すときの環境への負荷、地震の誘発の危険性など考慮しなければいけない項目が数多くあります。

私の夢は、メタンハイドレートの掘削技術は確保しつつ、新エネルギーの登場でこんなの必要なかったねという時代が早く来ることです。

(追想)
約10年前、大使館が東京にある中東諸国の大使を一堂に集め、メタンハイドレートの宝庫、和歌山へ行きました。
そこで、日本には夢のように資源があるんだぞと言って、メタンハイドレートを燃やしてみせたのです。

このメタンハイドレート、実は天然のものであるわけがありません。
当時まだ掘削できないわけですから。工業的に作ったものをあたかも天然のように演出して燃焼したのです。
初めてそこで知ったのですが、メタンハイドレートが燃えると、結果、真水が生まれるのです。
しかもその水は冷たいのです。

この水を大使たちの前で、「数億年間海底に閉じ込められた自然の恵みの水」であるとして
飲み干し、満場の拍手をいただいたものでした。

──────────────────────
■ 後援会『増山としかずの会』へのお誘い
──────────────────────

日頃より『増山としかずの会』へのご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございます。
これまで会費無料で後援会を運営して参りましたが、今後も後援会活動を充実させ、
政治活動を続けていくためには、どうしても資金(事務所維持運営費、交通費など諸経費)が必要です。
つきましては今年から増山としかずの活動を資金的にも支えて頂ける個人の方向けに有料会員制を導入する運びとなりました。
年会費は、一口一万円としております。
詳細はホームページをご参照ください
後援会申込書のダウンロードもできます。
今後ともより一層のお力添えを、何卒よろしくお願いいたします。

(増山としかず)

──────────────────────
[増山としかずメールマガジン『「鎹(かすがい)」たる~日本をもっと強くしなやかに!』]
・発行:増山としかずの会(中小・小規模事業を元気にする会)
TEL:03-6303-3056/FAX:03-6303-3094
・ホームページ:https://masuyama-toshikazu.com/
・お問い合わせ:https://masuyama-toshikazu.com/inquiry/
・メールマガジン購読解除:http://form.masuyama-toshikazu.com/fm/mailUserExt/showUnregisterForm?gpid=rKhP148GK3TtuEjYqubdY

Copyright(C)2017 増山としかずの会 掲載記事の無断転載を禁じます。
──────────────────────