メールマガジン第97号:「世界自然遺産小笠原と硫黄島を訪ねて」

2019年7月11日発行

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増 山 と し か ず メ ー ル マ ガ ジ ン

日本をもっと強くしなやかにしたい!

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全国各地で大雨のニュースが相次いでいますが
読者の皆様はご無事でしょうか。

「毎年大丈夫だから」と過信せず、早めの避難を心掛けてお気を付けください。

 

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■ 世界自然遺産小笠原と硫黄島を訪ねて ■
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6月末、原田環境大臣と、8年前にユネスコの世界自然遺産に登録された小笠原諸島・父島、そして硫黄島を訪れる機会がありました。
小笠原までは、東京竹芝桟橋からの定期船「おがさわら丸」に乗り、24時間の船旅です。
そのため、東京でありながら世界でもっとも遠い地であるともいわれています。

しかし今回は、原田環境大臣の同行ということもあり、自衛隊の協力を得て硫黄島経由の空路で行くことができました。

 

この小笠原は、日本人により江戸時代に発見されて以降、太平洋航路の要所として、また捕鯨船の立ち寄り地として、日本人のみならず欧米系ハワイ系の人々が住み始め、独特の文化を育みました。
そして、戦前の日本が南洋諸島を委任統治していた時代には最も発展しました。

 

東京から約1,000キロ離れた南海に浮かぶ孤島は、過去一度も陸地とつながったことがありません。
そのため、まったく独自の自然体系を維持し、この島でしか見ることのできない固有種の割合が高く、特に陸産貝類(カタツムリの仲間)や植物において、進化の過程がわかる貴重な証拠が多く残されています。
このことが高く評価され、ユネスコの世界自然遺産に認定されたのです。

 

しかし孤島であるが故、人々は生活を営む中で食料確保にはとても苦労しました。
ヤギや豚などを内地から持ち込み、やがて繁殖が拡がり野生化し、自然を破壊するようになりました。
またペットとして持ち込んだネコが野生化して、希少動物への脅威となっています。
現在、環境省の職員などが必至で駆除を行っています。

手つかずの、見渡す限りの美しい自然をまえに、人間の営みが及ぼしたマイナスの側面。
そして、一度壊された自然を戻すにも人間の力が必要であるという現実をみて、環境と人間の営みとの関係を改めて考えさせられました。

硫黄島は、現在も民間人が許可なく立ち入ることができません。
国民は「IWO JIMA」というので、私もてっきり「いおうじま」だと思っていたら、現地の方にたしなめられました。
「いおうじま」は、アメリカ人の呼び名であって、日本人にとってこの島は永遠に「IWO TO いおうとう」なのだということを。

 

父島などと同じように南海に浮かぶ孤島でありながら、この島はまったく別の道を歩みます。

 

第二次世界大戦時には、日米の軍隊が正面衝突し、双方で約2万5000人を超える死者をだし、数か月にわたり両軍死闘を繰り広げました。
日本軍はほぼ玉砕。
米軍の死者は約7,000人。
負傷者をいれると実は日本軍が勝っていたという、ある意味悲しい現実もあります。

そして、ひたすら地下壕に身を潜め、ゲリラ的に戦う日本軍の戦い方は、のちにベトナム戦争にも応用されたとも聞きます。

戦後、其の死臭を消すために米軍が航空機で散布したねむの木の種が、今では島全体を覆い、自然植生の復活を今でも阻んでいます。

 

南海の孤島で味方からの支援もなく、食料もそして水も尽きて最後は玉砕を遂げた日本兵のご遺体が、今なお未開拓の洞窟や地下壕に眠っているというのです。
この地にきて、英霊という言葉の意味を心の底から理解したような気がしました。

炎天下の中、若き自衛官が休み時間に、激戦地区だった摺鉢山を目指して走り込みのトレーニングをされています。
英霊たちはどんな思いでみているのでしょうか。

鎮魂の碑は、水面に浮かぶかたちで建立してあります。
これは地下壕に身を潜めるしかなかった日本兵に、水と光をあたえるものだということです。

 

人間の業の極大である戦争によって破壊しつくされた硫黄島と、自然遺産の小笠原。
あまりにも明確なコントラストでした。

 

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