『甦れ!中小企業魂』- 7号:中小企業の売り上げをアップ!収益力をアップ!③「価値観を変えて儲かる中小企業へ」

増山としかず事務所からのお知らせです。

日刊総合経済紙「フジサンケイビジネスアイ」の連載コラム、増山としかず の『甦れ!中小企業魂』の第7号の紹介です。
フジサンケイビジネスアイ様のご協力で当ホームページでも紹介いたします。

毎週水曜日に掲載されています。
フジサンケイビジネスアイは定期購読紙ですが、このほかに都内の一部ファミリーマートでも購入できます。

『甦れ!中小企業魂』第7号 (2017/07/19)
中小企業の売り上げをアップ!収益力をアップ!③「価値観を変えて儲かる中小企業へ」

少子高齢化や人口減少により、経営環境が難しくなっていく中で売り上げを増やし、儲ける力を強くしていくことは、特に中小企業にとって至難の業です。

前々回の連載で「やり方を変える」ことが大事とお話しした際に、IT特にAI(人工知能)を使った方法に変えることが売り上げ、収益率向上に不可欠と指摘しました。

しかし、AIを安易に導入して、過去のビッグデータだけを分析し、予測するだけでは他の競争者と同じで、最終的に価格競争に終わってしまいます。ではどうすればいいのでしょうか。

それは、「価値観を変える。座標軸を変える」をプラスし、ふとしたきっかけで誰でも優秀な経営者になれるのです。

例えば、ダイソンやiRobotのような欧米の掃除機が日本で勝ると一体だれが予想していたでしょうか。なぜ、彼らが競争に勝ったのか。しかも高い値段で!?
機能性だけならば、日本メーカーの掃除機がはるかに軽くて、吸引力も良く省エネです。
しかし、消費者のニーズは吸引力だけではなく、吸塵力。つまり埃を吸い取るのを傍で見たいという価値。あるいは、自分が休んでいる間に誰かに掃除をやって欲しいという密かな価値を作り出したからなのです。価値観は大きく変えなくても少し視点をずらすだけ、あるいは思い込みを修正して原点に立ち返ることで大きな効果があらわれる場合があります。

中小企業こそが、価値観を変えて消費者の隠れたニーズをくみ取れるのです。

ある、山間の寂れたシャッター通り商店街です。
どんどん歯抜けとなり、シャッターが下りたままの店か、空き地となり駐車場へ変化するだけのそんな寂れた商店街を活性化するために何をするか。地元の人々がいろいろと考えました。
いい知恵が出ません。そんな中ふと「久しぶりに姿造りの刺身が食べたいな」といった方がいました。確かに魚屋はこの商店街からなくなってもう十数年。今では、スーパーでパックに入り、最近では一人用まで売っています。不自由のないそんな中で、尾頭付きの姿造りを食べたいというニーズがあるとはわかりませんでした。

そこからです、軽トラ市が立つようになったのは。
この街だけでなく近隣の街にまで声をかけて、駐車場に軽トラを連ねて、月に数回「軽トラ魚市」が立つようになりました。
中でも、あえて目の前で魚をさばき、希望者には軽トラでお届けもします。
魚市が売れ始めると、野菜市が立ち、そしてお惣菜、スイーツも売れ始めます。

やがて商店街では、シャッターを開ける店。店を若者に貸し出すなども出てきました。

こうして売り上げ、儲ける力が全体としてアップしたのです。
小よく大を制する。中小企業だからこそできる変革もあります。