『甦れ!中小企業魂』- 10号:コーネル大学日本流通プログラム② ~強さの意外な秘訣

増山としかず事務所からのお知らせです。

日刊総合経済紙「フジサンケイビジネスアイ」の連載コラム、増山としかず の『甦れ!中小企業魂』の第10号の紹介です。
フジサンケイビジネスアイ様のご協力で当ホームページでも紹介いたします。

毎週水曜日に掲載されています。
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『甦れ!中小企業魂』第10号 (2017/08/09)
コーネル大学日本流通プログラム② ~強さの意外な秘訣

先月、久しぶりにアメリカの東海岸に行ってきました。
直接のきっかけは、NY州のコーネル大学での食品流通講座に参加するためです。
しかし、せっかくの機会ですのでアメリカのベンチャー企業や、古くから続く中小企業を訪問したり、また、行政関係者や大学の関係者の方々と様々な議論をしてきました。

トランプ大統領のアメリカファーストの掛け声は、アメリカ以外の国での評判は、必ずしもよくはありませんが、少なくともアメリカ経済界、特に製造業や中小企業事業者からは、熱烈な支持を集めています。

1980年代後半からの日本がもっとも輝き、強かったと言われた時代。
米国は、日本の製造業が何故強いのかを徹底的に調べ上げました。
そして大統領直轄の委員会でその処方箋を書いて、日本に対して強硬姿勢を貫き、そして自らの競争力を高めることに成功しました。その際には、既存の繊維や鉄鋼という分野ではなく、まったく別のITやバイオといった分野において日本の手法を参考にベンチャーや意欲ある中小企業を軸に、一気に世界的なルールつくりを成し遂げました。
その象徴的な手法は、産官学そして金融も一体となりターゲット分野を決める。
そしてビジョンを定め、計画的に何よりもスピード感を持って産業を育成する手法でした。

今、トランプの経済政策に対してまだ具体像が見えないとの声も聞こえますが、大統領自らの掛け声で、産官学金が集まり、競争力向上そして新産業創出、中小企業政策の強化に一気に向かう予感がしました。翻って日本は、好景気であるにもかかわらず、人手不足、将来への不安、国際化へのノウハウ不足などで中小企業の廃業が高水準で進んでいます。

一方、新規の創業起業への動きも鈍いままです。これでは大変なことになる。米国と中国が結びついたら日本の立ち位置はどうなる?などと心配になってきました。そうあれこれと思いを巡らせていると、いつも無性にトイレに行きたくなり、そして入るとなぜか「ほっ」とします。

しかし、アメリカのスーパーやスターバックスなどの店舗でも、企業のオフィスや工場でも、トイレが「相変わらず汚い!」のです。改善策として、日本を参考にした掃除担当者の表が貼ってあり、定期的に掃除をしているはずなのですが、その表をよく見てみると同じ人のサインなのです。

日本の経済、そして中小企業の強さの秘訣は、意外と小学校から続く掃除当番にあるのかもしれない。日本では当たり前とも思える事も、外からの視点からみると「強味」であると実感しました。