『甦れ!中小企業魂』- 14号:働き方改革

増山としかず事務所からのお知らせです。

日刊総合経済紙「フジサンケイビジネスアイ」の連載コラム、増山としかず の『甦れ!中小企業魂』の第14号の紹介です。
フジサンケイビジネスアイ様のご協力で当ホームページでも紹介いたします。

毎週水曜日に掲載されています。
フジサンケイビジネスアイは定期購読紙ですが、このほかに都内の一部ファミリーマートでも購入できます。

『甦れ!中小企業魂』第14号 (2017/09/06)
働き方改革

6月から「甦れ!中小企業魂」として毎週水曜日に連載を始めて3か月が経ちました。
日本の経済を支える中小企業の皆様へのエールと共に、これまで全国をくまなく行脚して見聞してきた体験から、参考になればと事例を交え紙面でお伝えして参りました。
今回以降は、少し趣向を変えて課題提案型のコラムにしたいと思います。

昔、派遣切りという言葉がはやりました。景気の調整弁として、派遣という有期雇用が重宝され、景気不振の時には一斉に契約が打ち切られ年が越せないということで日比谷公園に年越しキャンプが作られました。

それから10年の時が経ち、景気はともかく、雇用情勢は大きく変わりました。
現在は、あの90年初頭のバブル期を超える状況で、どこも人手不足の中、雇用者は少しでも長く働いてもらおうと必死です。また、同一労働同一賃金の掛け声の下、正・非正規の区別も少なくとも給与面で解消されつつあります。
雇う立場の中小企業のオーナーにとって見れば、賃金上昇は頭の痛いところですが、いくら給与を上げてもそもそも人が集まらない状況をどうしろというのか、またようやく人を雇用しても仕事が予想に反してきつい、面白くないということですぐに離職する、そんな中で事業をどう続けるか、まさに喫緊の課題です。

海外からの労働者受け入れについて議論も始められていますが、人手不足の看護師や介護士は、国が定めた日本国民の最低賃金という制度がありながら、業界の基本給与以上を支払うことが受け入れの条件となっています。
最低賃金と外国人労働の受け入れ基準とをどう考えるのか。
外国人の受け入れ基準は、同種の日本人給与並みに給与を引き上げることで有効なのか、もっと、他の基準、例えば、日本文化への尊敬度なども考慮されるべきでないかと考える今日この頃です。
人手不足を解消するために働き方改革やロボットや技術革新などで解消可能という人もいますが、あまりにも今の現実を見ていない議論です。
やはり、日本の文化に造詣・尊敬があり、日本で長く働くことを前提とした外国人労働者の受け入れを真剣に議論していくことが大事ではないでしょうか。

アメリカは、移民の国といいますが、トランプ大領の登場以前から原則自由といいながら実際にグリーンカードの発給は厳しくなっていました。
日本は、法律上原則は、移民の受け入れには厳しい姿勢を貫いていますが、実際に運用は相当甘くなっていることは、まさにコンビ二などでも実感されていることでしょう。
雇用者は一方的に弱くて、守るべきものという現在の雇用関係法は、昔の中小企業関係法制とある意味に似ています。
働き方改革は、労働法制についても自由度あふれるそして実態を見た議論が大事です。