『甦れ!中小企業魂』- 16号:中小企業のグローバル化

増山としかず事務所からのお知らせです。

日刊総合経済紙「フジサンケイビジネスアイ」の連載コラム、増山としかず の『甦れ!中小企業魂』の第16号の紹介です。
フジサンケイビジネスアイ様のご協力で当ホームページでも紹介いたします。

毎週水曜日に掲載されています。
フジサンケイビジネスアイは定期購読紙ですが、このほかに都内の一部ファミリーマートでも購入できます。

『甦れ!中小企業魂』第16号 (2017/09/20)
中小企業のグローバル化

ある中小企業の社長。常に口調は明確で心があったかく、人生経験はとても豊富。英語はまったく話せない様ですが、実は発展途上国の国家リーダーと親友の仲でもある。
そのような話を他にも数多く聞いたことがありました。

私は、長く海外交渉や経済協力を通して海外の要人との接点は多くありましたが、当初はなぜだろう?と思いました。しかし、最近になりよくわかるようになりました。

途上国の国家元首は、ある意味政敵も多く、また自国の大使館などに依頼しても政敵にまで筒抜となることがあります。
その時に、神秘の国・魅力の国日本で心を許せる友を持っているかどうかが、大事になってくるのです。

その友が見つかると、ビジネスパートーナーとしての依頼をはじめ、妻や子供のプライベートな旅行の依頼、別宅の購入管理、果ては日本での代理人財産管理まで託されるそうです。
このような依頼は、コンプライアンスが特に厳しくなってきた日本の大企業に頼むことは無理な芸当です。

ある中東の国の王子から、恋人との旅行の手配を頼まれた中小企業のオーナーのお話。
日本的なところを色々と思案した結果、高級温泉旅館の露天風呂付の和室を用意しました。ところが、その王子は即座にその部屋を断り、普通の部屋に変更して欲しいといったそうです。
彼ら中東の文化では、若い女性は恋人とはいえ、男性の前で服を脱ぐということはありえないとのこと。日本もはるか昔はそうであったような、なかったような。
「どうやってそのプリンスと知り合ったのですか?」と尋ねてみると、有楽町のガード下で、行列ができる有名な寿司屋の前で並んでいたところ、「なぜ並んでいるのか?」と聞かれて、身振り手振りでこの店が旨い寿司屋であることを伝え、一緒に並びそしてご馳走したのが、きっかけだったそうです。

時は遡って明治時代。野口英雄が、来日していた米国の有名教授から「米国に来たら是非訪ねておいで」といわれたそのことばを信じて、日本から留学し突然教授のもとを訪れ、宿と職まで用意してもらったという話を思いだしました。
それが世界の野口のスタートです。

日本の中小企業のグローバル化は、案外身近にあり、ふとしたきっかけかもしれないと感じる次第です。