マイナンバーカードと運転免許証との統合の先に見据えるべきこと
2020年10月29日発行
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増山としかずの日本をもっと強くしなやかにしたい!
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■ マイナンバーカードと運転免許証との統合の先に見据えるべきこと ■
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現在の菅内閣は仕事師内閣である。
具体的な目標を定め、その目標に向かい官僚組織を総動員し邁進する様は、まさしく仕事師だ。
現下の重要テーマである“行政のデジタル化推進”であるが、その手始めとして、マイナンバーカードと運転免許証との統合を近年中に実現することが明らかになった。
結果、財布の中にいつも携帯する運転免許証がマイナンバーカードと一体化することで、財布が薄くなるだけでなく様々な効果が期待できる。
まずは、運転免許更新のため、警察署などに出向かずとも更新ができるようになるであろう。
そして、来年2021年3月からマイナンバーカードの健康保険証利用が一足先にはじまり、普及への大きな後押しになる。
ただ今回のデジタル化政策の中で大きく欠けている点がある。
それは「グローバル化」への対応だ。
私のマイナンバーカードを見てみると、生年月日は和暦の“昭和”、有効期限は“西暦”、住所氏名は漢字となっている。
また、免許証はすべて和暦で日本語。
健康保険証も同様だ。
今後、マイナンバーカードだけで身分証明が可能ならば、是非とも氏名にはローマ字表記、住所もできればローマ字表記を併記でお願いしたい。
そしても最も大事な点は、和暦に加えて西暦も併記することである。
海外にいくと、あらゆる場面で身分の証明が必要になる。
その際に顔写真つきで、住所氏名、年齢が相手にわかるようなカードとして、マイナンバーカードがその役割を持っていれば、パスポートを持ち歩く必要もない。
特に、自動車を運転する際の保険などでは、これまで日本の免許証をあえて英文で法定翻訳しないと、継続の割引が受けられなかったが、免許証の中にローマ字と西暦表記があれば解決する。
はんこが必要か否かは確かに大事ではあるが、極めて内向きな議論である。
行政のデジタル化の先にあるのは、グローバルにも通用するようなシステムを作ることである。
まずはマイナンバーカードと運転免許証、そして健康保険証に、ローマ字と西暦表記を併用することを提言したい。
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