スイスの魅力
2017年08月21日発行
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増 山 と し か ず メ ー ル マ ガ ジ ン
日本をもっと強くしなやかにしたい!
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お盆も終わりました。夏休みがとれ、ゆっくり過ごされましたか?それともこれからと楽しみにされていますでしょうか。
増山としかず事務所は通常業務をしております。
今年の夏は、まるで梅雨と夏の暑い日とが入れ替わったかのような天候です。
農作物にも影響が出ているニュースも聞かれます。
こうも曇天が続くと、カッ!と晴れあがった空のお天道様がとても待ち遠しくなりますね。
増山としかずより、ご挨拶申し上げます。
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■ スイスの魅力 ■
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「サウンド・オブ・ミュージック」という映画をご存じでしょうか。
ナチスの影が忍び寄る欧州オーストリア、そこで暮らすある貴族の家庭で、ある音楽好きのお手伝いさんに子供たちやがて、主人までが彼女の音楽・歌声により、心を豊かにされていく物語です。
やがて、オーストリアから平和な地スイスに山を越えて逃れていく場面が私には一番印象的でした。
スイスは、ご存じのようにドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインに囲まれた内陸に位置する山岳地帯にあります。
永世中立を誓い、それを守るために国民徴兵のもと、もしも近づく敵があれば毅然としハリネズミの様に身構え牙をむく、そういう国です。結局、全欧州を支配したドイツ ヒットラーもスイスだけには手を出しませんでした。
今から10年前のことです。そんなスイスと日本は初めてアジア以外の国、欧州の国と自由貿易協定を結ぼうとしたのです。
私は欧州課長として、その旗振りをしていました。
当時は政府の最大関心事はアジアとの自由貿易協定作りでした。だれもが欧州?しかもなぜスイス??といってだれも歯牙にもかけてくれませんでした。どうすれば関心を持ってくれるだろうか?
そこでスイスがいかに日本にとって大事な国かのキャンペーンを大々的に行ったのです。
まず第一にスイスは鉄壁の欧州の壁を崩すトロイの木馬になるということです。
最近では英国の離脱騒動などにみられるように綻びが目立つEUですが、当時は加盟数も30か国に迫るまで拡大し、その中身も進化し、外の国の日本からすると高いEUの壁が存在するようにみえていたのです。日本製の自動車や家電製品には高い関税がかけられているのです。トロイの木馬になるというのは、スイスと自由貿易協定を結べば、地続きのEUにスイスを経由してEUを制覇できるというメッセージです。
背景には、単にモノを売るという意味だけでなく、標準や知的所有権など国際機関もあるスイスです。ルール形成の面でも摩訶不思議なEUを相手にするよりスイスと先にルールを共同化したほうが早い、日本の言いたいこともとおるという戦略です。
第二にスイスは未来の日本の経済のモデルである、というストーリーです。
スイスにオーストリアから逃げ込んだのはそこに平和が保障されていたからです。東アジアでは今経済の拡大が続いてはいますが、政治面では脆弱と言わざるを得ません。タイも韓国も中国も国内の成長マグマがどういう政治的な不安を招くかわからない。
日本では、最近二度の大きな政権交代がありました、しかし、一度も前政権の責任者が捕縛され、追及を受けるといったことがないのです。日本の魅力、特にアジアの富裕者層が日本に来る日本で不動産を買うのには、自国有事の際の避難先になっている面もあるのです。海外からの富裕層を平和を武器に呼び込む、そして日本のファンにする。そういう国づくりをするのが日本の未来の一つではないでしょうか、と。
またスイスは、産業の国でもあります。
時計は「SWISS MADE」の刻印基準を厳しく定め、それであるがゆえに職人技術で高級時計がこのスイスで作られていくのです。これを支える厳しい徒弟制度がなりたっているのも国の大きな政策があってのことです。
スイスの交渉官がとあるディナーでこっそり教えてくれました。
『なぜ、スイスが金融と時計の国かって?』『それはね、お金持ちが安全なスイスに来てお金を預ける。国際機関や国際会議で年に一度か二度スイス来る名目がある。』
『そしてもし、自国で有事があった際には、その金融資産をすぐに時計にかえるのさ。時計は、数千万円をたった一つのポケットに隠し持てる資産なのだよ』と。
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■ イクメン ~ スティーブン ■
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私が、パリで単身で子育てをしていたころ、息子の学校にいつも来るアメリカ人の男性がいました。
息子と同級生の双子の男の子のお父さんで、子供の世話をするためにアメリカで仕事を辞めて、子供と奥さんと一緒にパリにやってきたのです。
奥さんの会社は、世界的に有名な石油ガス探査会社で、彼女はそこで技師として活躍していたのです。
フランス市民の一般的な学校は、働くフランス女性が子供を託す場所で、また憲法上も宗教の分離が徹底している国です。従って保護者会や手のかかるようなクリスマス会のようなものがないのに比べて、パリのインターナショナルスクールでは、定期的に保護者会的なイベントや、チャリティーなど活発におこなわれていました。
無作法な言い方をしますと、異国の地にやってきた有閑マダムと、フランス人でありながら高いお金をかけて英語教育をさせたいフランス人の裕福なマダムが多数いたのです。
そういう、集まりに、男性で来るのは、私とその彼だけなのです。
自然と仲良くなりました。
いろいろ子育ての悩みなどを男同士で話しをしたものです。
私の英語力が貧者で何を先生が求めているかわからないときには、彼がそっと後で教えてくれました。
彼と彼の双子の息子さん、私と息子とでイタリア旅行に行って、珍道中を重ねたこともありました。
日本人とアメリカ人のクレイマー、クレイマーの二家族が、英語が通じないイタリアの田舎にいき、ピサの斜塔ではガリレオの落下実験の真似事をしたりもしました。
初めて見ました、アメリカ人も我慢できなくなると立ち小便をすることを。しかも、恥じることなく堂々と、。
(もちろん立ち小便はよくないことです)こういう存在、フランクな付き合いができる家庭、友だちが近くにいてくださることが私の支えでした。
多様な家庭があることをしり、それがあっけらかんとしていられ、時には助け支えあうこともできる社会。
これが少子化・核家族化対策には大事だなと実感しました。
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■ 後援会『増山としかずの会』へのお誘い
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日頃より『増山としかずの会』へのご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございます。
これまで会費無料で後援会を運営して参りましたが、今後も後援会活動を充実させ、
政治活動を続けていくためには、どうしても資金(事務所維持運営費、交通費など諸経費)が必要です。
つきましては今年から増山としかずの活動を資金的にも支えて頂ける個人の方向けに有料会員制を導入する運びとなりました。
年会費は、一口一万円としております。
詳細はホームページをご参照ください。
後援会申込書のダウンロードもできます。
今後ともより一層のお力添えを、何卒よろしくお願いいたします。
(増山としかず)
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