北海道命名150周年と震災
2018年09月20日発行
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増 山 と し か ず メ ー ル マ ガ ジ ン
日本をもっと強くしなやかにしたい!
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9月20日は空の日だそうです。
清々しく晴れ渡った空が気持ちいいですね。
この時季を、心ゆくまで楽しむことができますように。
増山は
先の日本を見据えて頑張ります。
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■ 北海道命名150周年と震災 ■
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今年は、蝦夷地と言われていた北の大地が「北海道」と命名されてから150周年目に当たります。
同時に明治維新から150年目にも当たります。
日本の近代が始まると同時に新生「北海道」が誕生したのです。
「北海道」という名称の名付けの親は、三重県松阪市出身の松浦武四郎です。
彼は幕末、精力的に蝦夷地を探索し、アイヌの人々からも信望を得て択捉や樺太までも踏破したのでした。
文字を持たないアイヌ人をこよなく愛し、北海道の各地の名前をアイヌの言葉から取りそれぞれの地に残しました。
そして、いよいよ蝦夷地自体の名前を考える際に、アイヌの人々が自分たちの住む土地を「カイ」と読んでいたことから「北加伊道」と名付けたのです。
のちに北海道に改称されました。
豊かな自然に基づいての縄文時代から続く狩猟経済を営んでいた蝦夷地が、最先端のアメリカ式大規模農業や鉱山開発技術などで一気に日本の開拓のフロンティアとなって行くのです。
そんな北海道も150年。
確かに堅牢な港湾や整備された道路などを見ると、よくぞ短期間でここまで発展したものだと感嘆するばかりです。
ただ、一方で人々の生活に目を向けると、JR北海道の抱える過疎の中での鉄道網維持の可否、今回の震災で改めて痛感した本州と貧弱な連携しかない中でのエネルギー確保の問題、農業や水産業の付加価値を高める方策と後継者問題の解決、急増する外国人観光客をいかに「おもてなし」をするかから始まり、投資家としての外国人を迎え入れる覚悟など、次の時代に向けた大きな課題を抱えています。
そして、2020年には北海道の白老で国立アイヌ民族博物館が誕生します。
ちょうどオリンピックの直前です。
次の150年が日本にとって、北海道にとってマイノリティーへの敬意、自然との共生、持続的な発展を目指す上で極めて象徴的なことだと考えます。
この150年という節目に発生した今回の自然災害は、それぞれ経験した方々の心に深い悲しみを残しました。
しかし、今回のブラックアウトをはじめライフラインの停止に、多くのことを改めて学んだきっかけにもなりました。
個人である私たちが、手を取り合う事も経験したのも事実です。
北海道の大地は、ここでは終わりません。
またここから一歩踏み出し、新たに出発です。
そんなことを考えながら、北海道にいます。
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