リスクをチャンスに変える
増山としかず事務所からのお知らせです。
日刊総合経済紙「フジサンケイビジネス
フジサンケイビジネスアイ様のご協力で当ホームページでも紹介いたします。
隔週水曜日に掲載されています。
定期購読紙ですが、このほかに都内の一部
定期購読紙のお申し込みはインターネット、またはフリーダイヤル0120-34-4646(24時間受付)にてできます。(月額4,320円税込)
『全国の中小企業を“本気”で応援、“本気”で元気にするべく、ペンでも“本気”で情報発信しています。是非、私の思いを読んでください!
そして紙面だけではなく、電子版掲載予定で動いております!』
『甦れ!中小企業魂』第21号 (2017/11/15)
リスクをチャンスに変える
先日、一般財団法人企業危機管理支援機構という組織が設立されました。実は、私もこの組織の立ち上げに加わったメンバーの一人です。
今の時代、大企業でさえ、毎年いや毎月にように、危機をむかえています。
過労問題の電通、安全問題でのリコールを余儀なくされる自動車メーカーや、欠陥エアバッグ問題のタカタなどの部品メーカーほか、枚挙にいとまがありません。このような時代にあって、特に中小企業の企業経営には、さまざまなリスクがあります。
しかし、ただリスクを「怖い怖い」と恐れているだけでは、中小企業は、学習できない上に、危機に何度も飲み込まれていくだけです。
危機をどう管理するかが、リスクをチャンスに変える道だと考えます。
危機の共有化と対応の一般化が何よりも中小企業に求められています。例えば、国が中小企業にグローバルに展開しろと強くすすめても、進出する先ごとに抱えるカントリーリスクや、対処方法も異なります。それぞれのカントリーリスクの開示を中小企業の観点から求めていかなければなりません。
また、取引先が急に経営危機に直面するリスク、その理由が、突然の災害から、最近の神戸製鋼所のような社会的不祥事までさまざまなケースがあります。このようなリスクにはまず、関係者がまとまることが大事です。
そして、例えば、保険などセーフティーネットの拡充や保険対象の拡大などを国などにまとめて要求していかなければなりません。また、「過去の危機」から学ぶことも大事です。
危機を乗り越えた企業だけでなく、失敗した企業からも話を聞いて、企業の担当者にさまざまな研修や情報提供の機会を提供していくことも大事です。
そして、そのような機会を活用した企業には、これを認証することによって、中小企業の努力を対外的に示して、この中小企業の社会的な地位の向上にも役立つようになれば、雇用問題も解決します。世の中には、いわゆる「ブラック企業」として社会的に批判されている大企業もあります。また、一番大事な雇用確保に困っている中小企業が数多くいます。このような企業に雇用に関する危機や対処方法について情報提供をし、研修を促し、これを認証することは雇用確保にもつながります。中小企業対策はこれまで、補助金と低利融資でなされてきたのですが、これからは、危機をいかに早く見つけて、管理するか、そのためにはどのような情報が必要かなどハードではなくインテリジェンス面から組み立てる必要があると感じています。