農業と中小企業

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増山としかず事務所からのお知らせです。

日刊総合経済紙「フジサンケイビジネスアイ」の連載コラム、増山としかず の『甦れ!中小企業魂』の第11号の紹介です。
フジサンケイビジネスアイ様のご協力で当ホームページでも紹介いたします。

毎週水曜日に掲載されています。
フジサンケイビジネスアイは定期購読紙ですが、このほかに都内の一部ファミリーマートでも購入できます。

『甦れ!中小企業魂』第11号 (2017/08/16)
農業と中小企業

農商工連携や農業の六次化など、いま農業の生産性をいかに上げていくか。
その際に農業関係者だけに任せない。
ものづくりや流通の中小企業も一体となって、「地域の農業の付加価値を上げていこう」という取り組みが進んでいます。

日本の農業はかつての中小企業政策とある意味同じでした。
規模の利益を享受できない、所詮、海外の大規模農業に、そして大企業に勝てるわけがないという前提で、守るべきものとして政策の対象に挙げられていました。

しかし、今は違います。
日本経済は、その規模が大きいから強いと思っていた大企業、例えばシャープや東芝などが、立て続けに経営困難になってきています。
大企業こそが変化に敏感に対応する経営力がないと、あっという間に逆境におちいってしまうことを、我々は改めて知りました。

そして農業は、弱いからこそ守るべきと言っていましたが、いつの間にか、投入する予算額は多くても、守るべき担い手がいなくなってきています。農業従事者を守るべき大組織の農協の足元が揺らいできているのです。

中小企業事業者の強みは、柔軟性、現場力です。
日本の農業の強みは、消費者の安全を常に意識した質の高い製品を作る匠の技です。
この双方が手を取り合って、日本の農業を海外で高く売る、そういう取り組みが始まっています。

例えば、日本のスーパーやコンビ二の海外展開に合わせて、日本の農産品を陳列し、海外の消費者にPRする。物流においても、冷蔵技術、輸送技術を総結集して高価な一粒何千円もするイチゴを海外で売る。
そういう取り組みが農業従事者と地域の中小企業者とでどんどん進んでいます。
大企業では、ロットが小さすぎて取り扱えないものでも中小企業には扱えるのです。

日本人が豊かにこの国土で暮らしていくために、確実にいえることは、生産性の高い分野を強くしていくことです。
それはゼロからものを作っていく、製造業であり、ものづくりの原点の農業の生産性を上げることです。

この両者の協業、そして海外市場への進出こそが日本の新たに生きる道です。

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