ミライの未来

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2020年3月5日発行

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.115

増 山 と し か ず メ ー ル マ ガ ジ ン

日本をもっと強くしなやかにしたい!

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3月になりましたね。
年度末で読者の皆様もお忙しくされている事でしょう。

コロナウィルスの影響で世間がピリピリとしています。
少しでも明るい話題を提供できれば幸いです。

春ももうすぐです。

 

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■ ミライの未来 ■
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私ごとで恐縮であるが、最近我が家では20年来の愛車から新車に替えた。

しかし、あまりにも種類が多過ぎて決められず、元来、車にはほとんど乗らないのと動けばそれでいいと思っている私には、ますます難しい選択であった。

そこで、「未来を先取りして、環境に一番貢献できる車に乗ってみよう」と決断し、水素で走るトヨタの「MIRAI(ミライ)」を選んだ。
ホンダからも「クラリティ」を出しているが、こちらは法人用リースのみ。

現在、個人で水素自動車を購入できるのは、世界中で「ミライ」だけなのである。

 

水素自動車は、高圧冷却した液体水素を車に注入する。スタンドでガソリンを入れるのと大差ない。

しかし、エンジンの仕組みはまったく違う。
ガソリンエンジンは、ガソリンを爆発させてシリンダーの回転で運動エネルギーを得る。

対して水素燃料エンジンは、水素と空気中の酸素を化学反応させて発電し、その電気でモーターを回すのである。ゆえに爆発音がないので静かであり、モーターの動力で直接駆動するのでスポーツカーのような駆動性を味わえる。

また、排気ガスの代わりに水を発生させるので、ガソリン車に比べて環境面に与える影響では大幅に優れている。

ここまでは、仕事の関係で何回か乗った経験からも納得の実体験であった。

 

さてここからは、購入してわかったこと、もっと普及するためにどうすればいいかを述べてみたい。

まず、水素ステーションの数が少ない。
しかも、東京と愛知の間に集中している上に、未だ高速道路にないのだ。(近く御殿場インターにできると言う噂を聞くが)

例えば、環境に関心がありミライを購入した東京のユーザーが、軽井沢や那須に行くとする。
途中の関越自動車道や東北自動車道には、水素ステーションがないので、往復出来ない可能性がある。

 

次に営業時間の問題だ。
現状、危険物取扱者が常駐する必要があり、そのため人件費などのコストもかかって営業時間が朝9時から夕方5時までのステーションが多い。

これまでこの車を東京や名古屋の法人相手に販売し、一事が万事、運転する人は運転手、移動範囲も限定的、このような前提で今のシステムが出来上がっているのがよくわかる。

 

続いて、車中での気づき。
運転をしていて一番の心配の種は、上述のように水素燃料が足りるかどうかなのである。

車内のカーナビでは、ガソリンスタンドや、トヨタの販売店一覧などはすぐに検索できるようになっているが、水素ステーションの情報はまだない。
ミライ向けスマートフォンアプリによる、車の水素残量や水素ステーション検索などのサービスはあるが、カーナビには連動ができない。

ディーラーに聞くと、現状はまだガソリン車のお客様が多いので、ガソリン車のニーズが中心のナビゲーションシステムしかないとのこと。

しかし、将来的にガソリン車のユーザーに、水素自動車への転換を促していくならば、今から、ナビゲーションシステムに水素ステーションの情報も入れておかなければならない。

 

では、もっと普及させるためにどうすればいいか。

現状の課題は多いが、水素自動車の個人普及を強く推し進めていく必要がある。
そのためには、まず「水素が安全である」、「水素社会こそが地球環境問題を解決する切り札である」ことを訴えていく。

環境問題に強い関心を持つ個人消費者は、確実に増えている。
潜在的なマーケットは存在しているのである。
この個人消費者を顕在化させ、ミライに乗ることで「地球環境問題の解決に向けて共に行動する」という満足感を与え、その満足感を貢献感に変えることが大事である。

さらに技術開発やコストダウン、また法規制等の見直しを進める。
そしてこの需要を作り込む努力を自動車業界のみならず、関連企業、国や自治体が一体となって環境整備を進め、加速させる必要がある。

 

人口減少で日本の需要は縮小傾向にあるが、次世代に向けた新たな需要を作るため、関係者や行政が一体となり「あんなことできたらいいな、こんなことできたら便利だな」と、そんな未来を描き、一歩踏み出してほしい。

 

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