国際関係

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2017年02月01日発行

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増 山 と し か ず メ ー ル マ ガ ジ ン

「鎹(かすがい)」たる~日本をもっと強くしなやかに!

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2月のスタートです。節分も間近ですね。
今年の梅便りは例年よりも早いそうです。
東京の開花日は1月10日、皆さまのお住まいのところではいかがでしょうか。
増山としかずより、ご挨拶申し上げます。

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■ 国際関係 ■
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今年のメールマガジンのテーマのひとつ「国際関係」についてです。

最近、アメリカのトランプ大統領がTPPを永久離脱を表明したことを受けて、
日米2国間のFTAを結ぶべく、交渉が始まるかのようなニュースが流れています。
また、その際には、自動車などの2国間の個別の貿易不均衡是正が話題になるとの見方がもっぱらです。
30年前に当時の経済産業省に入って、最初の半分は日米貿易戦争に従事した私としては
いろいろ考えさせられます。

まず第一に、
当時は繊維から始まり、鉄鋼、そして家電製品、半導体、自動車と不均衡是非の品目は数多くあり、
アメリカの要求も個別品目に加えてケイレツや業界団体の仕組みを問題視して、
最後には自動車用の半導体のアメリカ製品の輸入割合の結果をコミットしろ、というまでになっていったのです。
その際に日本は、「改善はする、しかし結果にはコミットできない。自由市場であるがゆえに、」と
その時に盾としたのが、WTOルール、国際ルールと欧州EUという盾でした。

いまは、個別品目といっても実は自動車だけが問題でして、日本国内ではドイツ車は絶好調で、
売れないのはアメリカだけという状況です。
結果にコミットしろといわれてもできないのですが、ただ、その時に使う盾のWTOが頼りないのと
EUも今や心もとない。
そのような中、貿易大国になった中国とどう協調するのか、いや米国の矛先を中国だけに仕向けさせるか。
そこが最大に課題です。

第二に、
米国の産業構造の変化とトランプ政権との関係です。
トランプ大統領が、いわゆる重厚長大型の産業労働者の支持を得ているのはご周知のとおりです。
しかし、アメリカの現在の成長はIT分野が引っ張っているのです。

もしも私が大統領顧問ならば、国内的には鉄鋼や自動車産業を保護するために貿易障壁を設ける一方、
対外的には、IT、UberやAIRBNBなどのシェアリングエコノミーを全世界でサービスが提供ができるように、
規制撤廃、それとともに適切な共通した規制の構築を求めていくダブルスタンダード戦略をとることを進言します。
ただ、その際には大統領がサンフランシスコなどの太平洋側のIT産業と今後どう付き合うかが課題です。
現在のところは、金融や石油エネルギー、製造業だけとの関係でIT業界とは必ずしもうまくいっていないと考えます。

もし日本がアメリカとの二国間交渉でより良い制度構築ができるとするならば、
むしろ、日本よりも先進性のあるアメリカのIT産業、自動走行などのイノベーティブ産業などと裏でしっかりと握り、
米国と日本との産業構造を同時に変えるくらいのしたたかな大仕掛けの交渉を行う、というのはどうでしょう。

こういうしたたかな、大掛かりな交渉をぜひとも期待したいものです。
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■ イクメン(第2回) ■
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前号から”イクメン”をテーマに連載を始めました。

フランス勤務の話しが舞い込んだんのは赴任数ヶ月前のことでした。
私が経験した家族が離れ離れでの父ひとり、男の子ひとりとでの生活、
イクメン経験をぜひとも皆さんに知ってもらいたいのは、子育てとは決して個人だけでの苦労の連続ではなく、友達やコミュニティ、社会が一緒になって楽しんですることもできる、
ということを知っていただきたいとの思いからです。

赴任の渡航前に日本で少しでも子供がフランスに馴染めるようにと、
ECC学院といったところで息子に個人授業を受けさせたり、
東京の私たち夫婦のフランス人の友人宅のパーティーに子供を連れて行ったり、
と少しでも馴染む努力を重ねました。
また、赴任直前には家族でフランスに下見的な旅行にいって、外国は楽しいところだよとわかってもらうようにいたしました。

しかし、今、息子に聞いてみると、何も覚えていないとのこと。
それはそうです。そのあとに起きた超ド級の環境変化によって事前の予行練習などの記憶はまったく、ぶっ飛んでいたのです。

まずは、パリに住み始めたのでは8月。
8月はバカンスの時期で人がいない、しずかな街でした。まったく東京の喧騒と違いました。
まだ学校が始まっていない中、毎日、アパートの周りを探索する日々。

そうそう、この時期、実は知人のお嬢さんにパリに一緒に来てもらって、
フランス語の勉強をしながら、息子の面倒をみてもらえないか?
と相談して、来てもらっていたのです。

日本と違い外国では、小学校特に低学年の子供を一人で外出させるとか、通学させるとか、
そういうことをすると幼児虐待で捕まるとのことでした。本当に捕まるのかは、
ことの真偽は正直なところ定かではありませんでしたが、実のところ子供の一人での行動をさせるような家庭は本当にいないのです。

子供を連れて、父と子だけで暮らすと言っても、父は仕事で不在であり、家庭にだれかがいないと子供は学校にも行けないのです。
これをなんとか解決するために、日本で事前に知人ネットワークでお願いしておいたのです。

これがパリで生活を始める最初の関門でありました。

しかし、この女性がいてくれたのは、最初の二か月だけでした。

(続く…)
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■ 後援会『増山としかずの会』へのお誘い ■
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日頃より『増山としかずの会』へのご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございます。
これまで会費無料で後援会を運営して参りましたが、今後も後援会活動を充実させ、
政治活動を続けていくためには、どうしても資金(事務所維持運営費、交通費など諸経費)が必要です。
つきましては今年から増山としかずの活動を資金的にも支えて頂ける個人の方向けに有料会員制を導入する運びとなりました。
年会費は、一口一万円としております。
詳細はホームページをご参照ください。(https://masuyama-toshikazu.com/support/)
後援会申込書のダウンロードもできます。
今後ともより一層のお力添えを、何卒よろしくお願いいたします。
(増山としかず)
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