EUとの自由貿易協定成立と人生いろいろ

EUとの自由貿易協定成立と人生いろいろ

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2018年08月10日発行

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.73

増 山 と し か ず メ ー ル マ ガ ジ ン

日本をもっと強くしなやかにしたい!

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8月10日は「ハット」の日ということで帽子の日らしいです。

8月に入って益々強くなった日差しから守るためにも、
外出時は帽子を忘れないでおきたいですね。

増山は
先の日本を見据えて頑張ります。

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■ EUとの自由貿易協定成立と人生いろいろ ■
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2018年7月

ようやく10年越しに世界最大級の自由貿易協定が成立しました。
貿易額が世界の3割以上を占め、しかも自由と民主主義の基本理念にしっかりと依拠した先進国間の協定です。

私はフランス日本大使館での勤務を終え、経済産業省の欧州課長として省内政府内で孤軍奮闘し、この協定の枠組みつくりに奔走しました。
感無量です。

 

当時、日本は円安で輸出は好調、EUがいまだに高関税をかけて守ろうとする自動車や家電業界も「増山さん、あまりEUを刺激しないでください。EUとの自由貿易協定がなくてもうまくやっていけますから。」そんな雰囲気でした。
当時は政府内も、もっぱらアジアとの自由貿易協定作りに注力していた時期で、世界の経済成長の中心はアジアであり、欧州は口うるさい老大国の集まり、そんな雰囲気でした。

相手方のEUは、EU自体の拡大と域内の自由化が一段落して、これからは域外との自由貿易協定を網の目のように張り巡らせて、世界の覇権を握るぞと意気軒昂な時期でした。
韓国や南米、ASEANそして米国とも協定を結ぼうとさえしていた時期です。

日本?もう将来性がない国、しかし気を緩めると自動車や家電のような特定の分野で集中豪雨的な輸出をしかねない国、そんなイメージでした。

私は、EU委員会でなくEU自体に不満を持つ個々の主要加盟国をほぼすべて回って、加盟国ごとの産業構造をしっかり頭に入れ、国ごとに日本との自由貿易のメリットを訴えていったのです。
例えばドイツ、次世代の自動車開発では日独が世界をリードしないといけない。省エネ、水素燃料、電気自動車技術開発などで、基準作りから部品の相互供給まで協力していく時代に関税や閉鎖的な措置はナンセンスであると。

 

理解は徐々に広がりました。
農産物などでも、産地の価値を高めて儲かる農業にする手法(地理的表示など)参考にするべき制度が多くあることの理解も日本で広がりました。

そして何よりも、自由と平等、民主主義という確固たる理念で結ばれているということの意味が再認識されているのです。
今、あの自由貿易の旗手であった米国が保護主義に走り、中国、EUと貿易戦争をする。また、EU内でも英国が離脱するなど、どの思想が表か裏かわからない時代だからこそ日本とEUの協定は意味があるのです。

安倍総理の7月の訪欧が、西日本豪雨災害への対応を優先するため中止となった直後に、EUの大統領が署名式を日本に来て行ってくれる。そんな時代が来たのだと涙が溢れます。

 

人生いろいろ。

国も時代もいろいろです。

 

(追伸)
先日大阪で行われたEU公共調達ワークショップで、共に働いた仲間と再会しました!

 

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■ 後援会『増山としかずの会』へのお誘い
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日頃より『増山としかずの会』へのご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございます。

これまで会費無料で後援会を運営して参りましたが、今後も後援会活動を充実させ、政治活動を続けていくためには、どうしても資金(事務所維持運営費、交通費など諸経費)が必要です。

つきましては増山としかずの活動を資金的にも支えて頂ける個人の方向けに有料会員制を導入しております。
年会費は、一口一万円としております。
詳細はホームページをご参照ください。(https://masuyama-toshikazu.com/support/
後援会申込書のダウンロードもできます。

今後ともより一層のお力添えを、何卒よろしくお願いいたします。

 

(増山としかず)

 

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