逆転ホームランを狙える技術「ブロックチェーン」
2019年8月8日発行
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増 山 と し か ず メ ー ル マ ガ ジ ン
日本をもっと強くしなやかにしたい!
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今日、8月8日は日本記念日協会に認定登録されている記念日が1年の中で3番目に多い日です。
その中に「笑いの日」があります。
「8(ハ)8(ハ)」という笑い声の語呂に合わせて制定したようです。
どんどん笑って毎日の生活を明るく楽しくして、
身体も心も健康にしていきたいものですね。
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■ 逆転ホームランを狙える技術「ブロックチェーン」 ■
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7月末、オーストラリア・シドニーにて「アジア太平洋ブロックチェーン会議2019」の国際大会が開催され、日本からゲストスピーカーとして招かれました。
オーストラリア、マレーシア、タイ、中国、香港からの参加者の中で、日本からの参加者は私一人。
正直心細い思いの参加でした。
しかし、私の講演がはじまると各国企業から、日本に対しておおいな関心が寄せられ、質問攻めにあう羽目になりました。
私の伝えたかったメッセージは、以下の点です。
1)インターネットが第四の産業革命を起こしたように、ブロックチェーンは第五の革命を起こす。
2)インターネットの原型は、アメリカ軍が取り入れた通信の考え方であり、ネットワーク内に複数存在する各コンピューターで維持する分散型の通信技術だった。
これでは、外部から受けるサイバー攻撃の危険から守れない。
対するブロックチェーンは「サトシ・ナカモト」(おそらく架空の日本人)によって開発された、民間初の「分散型台帳」技術。
その本質はデータの蓄積が分散管理され、取引履歴を記録し、複数の当事者(企業)の間で共有・監視する仕組みで介在されない信用性を提供している。
3)インターネットは一見分散型として発達しても、所詮管理者がいない。
その為、最終的にそのデータは、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)と言われる巨大IT企業に集中管理され、支配やコントロールを受けて、結果富も集中する。
一方ブロックチェーンは、このインターネットが持つ負の側面を打ち消す効果がある。
個々の貴重な情報を複数の当事者間で管理するので、偽造や改ざんがきわめて困難。
独占されることなく、その信用性を常にチェックできる仕組みだからである。
4)インターネットの普及で世の中の利便性は高まったが、その結果モノやサービスの価格は平準化し、最終的には低価格化していく。
これは世界の生産者にとっては大きな脅威であり、行きつくところは世界的な貧富の格差を生み民主主義の危機を招いている。
ブロックチェーンは、生産者にとって原産地や生産経路などを正確に記録することでモノやサービスの価値を正当に維持、増加させるツールともなる。
またこれを行政や政治の分野に用いれば、日々の生活の利便性は高まり、選挙をはじめとする政治への信頼性の向上につながる。
5)そして最後に、とはいっても分散型台帳技術で改ざんできないのがブロックチェーンのはずなのに仮想通貨の盗難事件はなぜ起きたのか?
仮想通貨を代表とするブロックチェーンにはどこか、いかがわしさが付きまとうと各国の政府関係者、特に通貨当局の人間はいまだに強い不信感を持っているのも事実。
したがって、この革新的な技術は仮想通貨だけではない、産業に革命を起こすような、そして政治に信頼と正当性を取り戻させることが出来るようプロジェクトを作っていくことが重要なのである。
今、世界で医療や物流、シェアリングエコノミー、農水産業、高級品、芸術品の真贋判断などにおいてこの技術が使われ始めています。
そして、電子政府やE-voting(電子投票)などの形で、行政や政治の世界も動き始めています。
ブロックチェーンは中小企業が逆転ホームランを狙える技術でもあるのです。
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