久しぶりのオーストラリア

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増山としかず事務所からのお知らせです。

日刊総合経済紙「フジサンケイビジネスアイ」の連載コラム、
増山としかずの『増山としかずと日本の未来を考えよう!』第4号の紹介です。

『増山としかずと日本の未来を考えよう!』第4号 (2018/03/17) - 久しぶりのオーストラリア


先日、オーストラリア国立大学の招きで、久しぶりに豪州に行ってきました。

日本と豪州はアジア太平洋地域の中での先進国として、ともにAPECやTPPといった自由貿易の枠組みや、エネルギーを中心とした地域経済協力の枠組みを共に築き上げた盟友、同志です。

最近は、安全保障の分野でも、各国それぞれ、重荷となる安全保障の分担などでも日豪の協力案件が多くなってきています。

そんな良き隣人のオーストラリアに行ったときに感じたことを少しご紹介しましょう。

人口2500万が日本の約20倍の面積に住んでいます。
天然ガスや石炭などの天然資源が豊富で、一人当たりの国民所得も常に上位10以内を維持しており、まさに日本と並ぶアジア太平洋に浮かぶ宝島です。

過去には、隣接するアジア諸国からの移民を排斥する白豪主義が盛んで、アジアの一員ではなく欧州の一部という意識が強い国でしたが、今は、アジアの一員として、そしてそのリーダーとしての道を確実に歩いています。

この意味でアジア太平洋地域の政治的安定性、経済的な繁栄などの面で、自由と民主主義の共通の価値観を強く共有する日本とのつながりを重視しているのです。

エネルギーの産出国と消費国の利害は、えてして対立することが多いのですが、日豪では良き関係を発展しています。また、日本にとり参考となることも多く感じられます。

そのような中であるエピソードを紹介しましょう。

伝統的に移民国家では女性が大切にされて、そして強いのです。
決して、LADY FIRSTを忘れてはいけません。それを忘れると野蛮人とみなされます。

オーストラリア国立大学のセミナーでは、各国からの参加者も含めて、男女比が同じになるように構成されています。モデレーターとパネリストの男女の比率が常に同じになるように工夫されています。そうすると安全保障の分野のように日本では完全に男性だけが参加するようなテーマの参加者の半分が女性となるのです。これはなかなか新鮮な経験でした。

もうひとつ、シドニーでのレストランでの経験。
中学から大学までの同級生がシドニーで会計士として活躍しているのでその彼とステーキハウスに繰り出したのです。

アルコールはバーカウンタ―に行って客が注文して運ぶ、そして肉は大きな塊を指さして、焼き方とソース指示して、そして自分で焼くか焼いてもらうか決めるのですが、焼いてもらっても、出来上がりを知らせるコールベルを持たされ、知らせが来ると自分で取りに行くのです。

人件費が日本の二倍にも及ぶ豪州ならではの知恵です。

また夜間や土日の労働は賃金が大幅に上がるため、土日開ける店が少なくなり、夜も早く閉めるようになったといいます。

日本ではおもてなしといって過剰なサービスが無償でなされるのが当たり前のようになっていますが一体いつまで持ちこたえられるか。既に地方では限界になっています。

働き方改革、おもてなしによる外国観光客の誘致などなど、ややもすると相反することをどう解決していくか、時には外に出て考えてはどうでしょう。

 


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